ロセイドウのブログをご覧いただき、ありがとうございます。
日本はいま梅雨の真っ最中。湿(気)が体に影響を与えるのがこの時期で、常に体が重い、腰がだるい、四肢がだるい、関節や筋肉が痛いなどの症状を訴える方がとても多いです。
また湿が胃腸を阻害すると、胃の納まりが悪い、胸苦しく不快、小便が出ない、大便がゆるく、下痢するなどの症状となったり、また梅雨の時期に腱鞘炎がひどい、生理の前に体が重い、乳房が張る、むくみが出る、また主婦湿疹などは身体の水の滞りと考えられています。
よってこの時期は湿を取り去る、つまり利水するものを摂取するといいんです。このお話はのちほどお茶会の中でも。
腸内環境を整えることの大切さ・腸と○○の関係
まずは、芦誠堂院長の誠氏より、腸内環境を整えることの大切さを、以下のように○○との関係という形でお話しさせていただきました。
☆腸と美肌の関係
☆腸と免疫の関係
☆腸と気分(精神)の関係
☆腸と貧血の関係
印象的だったのは腸と気分(精神)の関係。小腸ではセロトニンの95%も作られているというお話。
人間の精神面に大きな影響を与える三大神経伝達物質のひとつであるセロトニンは『幸せホルモン』とも呼ばれていて、このセロトニンの95%が小腸で作られていて、もし小腸が正常に機能していなければセロトニンが不足し、うつ病や不眠症などの精神疾患に陥りやすくなってしまうということ。腸内環境を整えることは精神的な安定にも必要ということなんですね。
腸の大切さを学んだあとはセルフケアとしてお腹マッサージや足のマッサージ、そして適切な睡眠と発酵食品のすすめについてお話しさせていただきました。
湿の多い梅雨と夏におすすめのハーブティーブレンドと薬膳
続いて、漢方養生指導士、ティーブレンダーの持田佳代子さんにバトンタッチ。
まずは今回のためにブレンドしてきていただいたおすすめのハーブブレンド茶葉にお湯を注いて…蒸らしている間に、季節に合った養生の助けとなるようなお話として梅雨と夏におすすめの食材と日常に簡単に取り入れる方法とレシピについて(薬膳)お話しがスタートしました。
少し抜粋してご紹介させていただきます。
(冒頭でも記載のとおり)湿の多いこの季節、汗をかいても蒸発しにくいため、余分な水分がたまってしまいます。その上高温多湿のなかで体温を保つと体に負担がかかり、その結果、胃腸の働きが悪くなり、食欲も落ちてしまいます。ですので、養生食材としては余分な熱を取る、利尿効果、そして滋養強壮が期待できるものがおすすめです。
夏にぜひ食べてほしい味は苦味と淡味。苦味は余分な熱を取る作用が期待でき、淡味である夏野菜(きゅうり、トマトなどの水っぽい食材)は利尿効果が期待できます。
また豆は利尿効果だけでなくエネルギー源にもなるので、おすすめ。
そのほかにも滋養強壮におすすめなのが、ヤマイモ。ヤマイモの簡単な取り入れ方として、例えばさいの目にカットしてごはんに入れて炊いてしまうといった簡単な取り入れ方法があります。
ここでハーブブレンド茶葉の蒸らし時間が終わり、おすすめハーブブレンドティーを召し上がっていただきました。
実際に飲んでいただきながら、そのひとつひとつの効能説明へと続きました。
この日のハーブブレンドティーは、とても爽やかで飲みやすいのが印象的でした。
ハーブひとつひとつにも清熱作用、腸内の善玉菌に働きかける成分などこの季節におすすめなもの、整腸におすすめなものが盛りだくさんでした。
持田さんは、薬膳といえば特別な生薬を使ったりするような敷居の高いイメージがありますが、決してそうではなく、いつもの料理の食材を少し変えてみたり、調味料をひとつ追加してみたりと、簡単に取り入れられるものであると話していました。そして実際にご自身でもそんな風に日常に取り入れていて、それをロセイドウのお茶会ではお伝えしていけたらとお話ししてくださいました。
ロセイドウのお茶会まとめ
漢方には、漢方薬療法、鍼、灸、気功、按摩、薬膳などの区分があるのですが、人体への影響の与え方は大きく二つに分かれるといわれます。ひとつは「精(飲食によって取り入れるエネルギー)を補強し、体内から気血水を動かし、病を治すもの」としての漢方薬療法と薬膳、いまひとつは「体表の気を動かし、経絡の流通をよくして治すもの」としての鍼灸・気功・按摩でです。(「漢方薬膳学」より参照)
ロセイドウのお茶会では誠先生の身体の話と持田佳代子さんの薬膳、ハーブのお話を組み合わせることで、人体に大きく影響するこのふたつをお伝えしていけたらと想っています。
今回、初の試みとなったロセイドウのお茶会。講義のあとは季節の中国茶を飲みながらのんびりお過ごしいただき、とても有意義で楽しいお茶会となりました。
次回もぜひぜひお楽しみに。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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